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山本周五郎生誕100年に『さぶ』再読

さぶ
山本 周五郎

おすすめ平均
人の優しさに出会いたいなら・・・
初めての書評
人間の本当の弱さ、強さに、心が震えた
自分の在り方を考え直せる作品
是非読んでみて下さい

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今年は山本周五郎の生誕100年だという。この『さぶ』という小説を、私は何度繰り返し読んだことか……。筋書きはとっくに頭に入っている。にもかかわらず、繰り返し手に取り、しかも毎回読了が近づくにつれ、この物語を読み終えることに恐れのような寂しいような不思議な感情に囚われる。

さすがにここでは中身は詳しく述べないが、本書には、人間が成長する過程で直面する様々な感情や情念が描き出されている。それは現代でも共通する友情や恋愛、挫折、陰謀、裏切り、義理人情……である。本書はいわゆる「時代小説」だが、人間の本性に強くフォーカスされているため、いわゆる「時代モノくささ」は感じられない。日ごろ「時代小説はどうも……」と敬遠しがちな人も、本書からは深い感動を得られるだろう。心を耕すことのできる一冊として推薦したい。

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2003年05月23日 00:54に投稿されたエントリーのページです。

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