
日曜?月曜にかけて、往復で約3時間電車に乗ったので、道中に読もうと買ったのがこの『静かな木』(藤沢周平著、新潮文庫)だ。藤沢は“山本周五郎の後継者”と言われただけあって、物語の中には「日本人の美しさ」が随所に見え隠れしており、たくみな心情描写にぐいぐい引き込まれる(これが藤沢や山本の小説の大きな魅力!)。本書『静かな木』は短編集で、藤沢晩年の作品。人生・人間のありようを達観したかのようなユーモアに溢れた物語が多い。2?3時間もあれば読み終わるボリュームなので、仕事の合間や移動時などに、くたびれた心を一服させるのにもってこいの1冊だと思う。

