関内にあったマンガ喫茶で尾瀬あきら著『光の島』を読んだ。氏のマンガは有名な『夏子の酒』、『奈津の蔵』と読んだが、溌剌とした主人公の清々しさの陰にある(誰もが多かれ少なかれきっと抱えている)苦悩が上手なバランスで描かれているので、爽やかだけれどもどこか哀しくなる。この『光の島』は沖縄の小さな島を舞台に、村唯一の学校を廃校にしないために東京から島の親戚に預けられた光(主人公)の成長を描く物語である。
廃村を阻止するために何が何でも学校を継続しなければならないという大人達のエゴに子供が利用されている格好だが、光を含めた島の子供達はそうした事情も知ったうえで、明るくすくすくと成長していく。とはいえ光も小学校一年生、東京の両親や友達が恋しくないといえば嘘になる……。かと言って自分が東京に帰ると島の人たちが困る……。そんな状況で揺れ動く光の心情がいつもの「尾瀬節」で描かれており泣かせてくれる。これを読むと、島に行きたくなる人とそうでない人に別れるのも興味深いおすすめの全8巻。
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