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「二つの祖国」は現代人必読の小説

二つの祖国〈上〉
山崎 豊子

おすすめ平均
壮絶にして数奇なる運命
人生を変えてくれた
山崎氏のリサーチ力に脱帽!!
『二つの祖国』、その結末の描写には意見が分かれるだろう
何度読んでも

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山崎豊子の「二つの祖国」を読んだ。米国に移住した移民たちの、太平洋戦争戦時下の物語。米国籍を持ちながらも強制収容所で虐待を受けた二世たちの目で見た日米戦争の悲劇が描かれている。子供のころに見たNHK大河ドラマ「山河燃ゆ」の原作として、ずっと気になっていた作品だ。あのドラマは子供ごころにも衝撃的だったことを覚えている。あれから長い年月が過ぎ、ようやく手に取ることができた。この小説を読んでいない人は幸せだと思う。これからたっぷり味わう機会が残っているから……。あまりストーリーに触れてしまうと未読の方にうらまれる(?)ので詳細には触れまい。

主人公である天羽家の兄弟たちは、それぞれの思いと立場で「日本」と「米国」という二つの祖国のために、言葉には尽くせないむごい人生を強いられる。日本では報じられることのなかった日系米国人の戦争体験を綿密な取材に基づき赤裸々に描いたため、一部の関係者からは「そっとしておいてほしかったのに」「これで米国で暮らしにくくなる」などといった批判も巻き起こった。戦後の世界が注目した東京裁判の記述も丁寧でドラマティックだった。不幸の数にくらべて救いが少ない悲劇的な時代、そして衝撃の結末……。ずっしり重く、がっしり受け止めたい小説である。

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2005年02月12日 17:22に投稿されたエントリーのページです。

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