司馬遼太郎の『功名が辻』を読みました。来年のNHK大河ドラマの原作です。主人公は山内一豊。歴史ファンならともかく、一般にはあまり馴染みのない人物かもしれません。たしかに地味です。織田家の一家臣にすぎない平凡な侍でした。そんな一豊は、戦国の動乱期を強運と度胸で泳ぎきり、織田~豊臣~徳川と移り変わった3人の天下人に仕え、やがてこの平凡な男は土佐二十四万石の大名に成り上がるのです。それを支えたのが、聡明な妻でした。明治維新で坂本竜馬や中岡慎太郎、板垣退助らを輩出した土佐藩山内家の開祖です。
ごくごく平凡な男のサクセスストーリだけに、そこには超人的なひらめきも、神がかり的な強運もありません。地味で真面目な普通の男がコツコツと出世をめざします。だからこそ本書はドラマティックでおもしろい。家族・家臣を大事にし、ただ「功名」だけを必死に求めてもがき続ける……、そんな一豊の姿は、現代のビジネスマンと重ね合わせることもできるでしょう。
一豊の妻・千代による夫・一豊への「コーチング」は見事です。本書でもそれはいたるところで描かれています。
いつの時代もサクセスストーリーは人気を集めます。そのなかで、本書は巷のビジネス書よりも得るものが大きかったです。
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![]() | 司馬 遼太郎 おすすめ平均 ![]() 功名の辻にある幾多のドラマ ささやかで、でも、爽やかな二人 痛快サクセス・ストーリー 戦国時代、一途な一豊と主人を蔭で支える妻の生き様が面白い。 2006年大河ドラマ決定!Amazonで詳しく見る by G-Tools |


ささやかで、でも、爽やかな二人
