藤沢周平の「日暮れ竹河岸」は、19の掌編からなる著者晩年の作品です。なにげない日常の出来事を情緒ゆたかに綴られていて心地よく読むことができました。
江戸の十二カ月を鮮やかに切りとった十二の掌篇と広重の「名所江戸百景」を舞台とした七つの短篇。それぞれに作者秘愛の浮世絵から発想を得て、つむぎだされた短篇名品集である。市井のひとびとの、陰翳ゆたかな人生絵図を掌の小品に仕上げた極上品、全十九篇を収録。これが作者生前最後の作品集となった。(amazon.co.jpの紹介文より引用)
ちょっとした出会いや別れ、人生のほんのわずかなワンシーンが切り出されています。いずれの作品も非常に短いので、書き込んでいく数歩手前でさりげなく終わる「余韻」が読み手に残され、それが本作品集の味わいとなっています。
広重の「名所江戸百景」を知らなくても楽しめますが、手元に置いて眺めながら本書を読み、当時の人々の姿に思いを馳せることができればこの上ない贅沢だと思いました。
藤沢周平の晩年にふさわしい「大人」の作品ですね。
| 日暮れ竹河岸 | |
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コメント (3)
こんにちは。TBありがとうございます。
本作の出版は藤沢周平が鬼籍に入ってのちでしたっけ。
新刊で買って読んだ記憶があります。
今も本棚に並んでいます。
投稿者: b.k.ノムラ | 2005年12月13日 09:50
日時: 2005年12月13日 09:50
はじめまして。
TBありがとうございます。
自分のページとは段違いにおしゃれなページですね。
自分と趣味が似ている部分があるので、今後とも
よろしくお願いします。
では。
投稿者: tarkish | 2005年12月15日 20:53
日時: 2005年12月15日 20:53
b.k.ノムラさん、tarkishさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
藤沢周平さんの物語って、この季節の寒さに合うような気がするのは僕だけでしょうか?
七輪にあたりながら日本酒をちびちびやりつつ、しみじみと読みたくなります。
これからもよろしくお願いします!
投稿者: chief | 2005年12月25日 12:53
日時: 2005年12月25日 12:53