幕末太陽傳を観ました。幕末の品川宿(当時は「北の吉原、南の品川」とうたわれた遊郭)を舞台に、無一文ながら大尽遊びをしでかしそのまま遊郭(相模屋)に居座った男と、同じく遊郭をねぐらとしている勤皇の志士たちらを描いています。
落語の「居残り佐平次」(詳しくはこちら)をベースにした作品のようです。この落語もおもしろいですね。
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明治維新まであと5年という幕末の日々。品川の遊郭で大判振るまいの佐平次(フランキー堺)は実は一文なしで、居残りとなって腰を落ち着けることに。もう一組の居残り組は高杉晋作(石原裕次郎)をはじめとする勤王の志士たち。佐平次は彼らと仲良くなり、やがては廓(くるわ)の人気者になっていくが…。
川島雄三監督の代表作ともいえる傑作時代劇コメディ。落語の『居残り佐平次』をベースに『柴浜の革財布』『品川心中』を挿入させたストーリーを、太陽族やヒッピーなど当時流行した風俗とも照らし合わせながら、キレの良いテンポみなぎる演出で見事に描きこんでいる。全編軽快な中、時折ふとのぞかせるニヒリズムもぞくぞくさせる。個性的面々の好演も面白く、主演フランキー堺はキネマ旬報男優賞を受賞。(的田也寸志)Amaozon.co.jpのレビューより引用)
たしかにすごくキレがいい作品ですね。フランキー堺の喜劇役者としての本領があますところなく発揮されています。相模屋の奉公人が若き日の岡田真澄だとは最後まで気がつきませんでした(笑)。
佐平次と同じく相模屋に居座っている高杉晋作(石原裕次郎)も、爽やかでいい感じです。晋作と佐平次の友情(と呼べるのかどうか……)も湿っぽくなくて気持ちよかったです。
なにより、持ち前の才覚をもって相模屋になくてはならない存在にのし上がっていく佐平次のキャラクターは愛せずにはいられないと思います(笑)。しかもギラギラした出世欲のようなものはまったくなく、実にあっさりと過ごしながら人気者になっていく様がいい。江戸前の「粋」(いき)とは、こういったものなのでしょうね。
落語ファンにも歴史ファンにも、そして「太陽族ファン」にもオススメです。
| 幕末太陽傳 | |
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