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DVD「新撰組血風録(2)」を見ました。

新撰組血風録(2)先日エントリーしたDVD版「新選組血風録」の第二巻を見ました。

第1巻は2話収録でしたが、この第2巻には4話収録されていて、全部で3時間超の長さになります。このあたりからは、連続ドラマとしての味わいを感じられるようになります。

この第二巻では、近藤勇や土方歳三といった「主役」ではなく、そのほかの隊士にフォーカスを当てたドラマが多く収録されています。それがまたすばらしいのです。原作にはないドラマならではの創作もあって、本当に楽しめます。

1965年7月~1966年1月までNET(現・テレビ朝日)系で放映された、司馬遼太郎原作の時代劇。新選組副隊長・土方歳三の視点を通して、毎回隊士一人ひとりの生きざまとエピソードが描かれた。嵐寛寿郎、森光子など大物ゲストが毎回登場して好評を得た。数多くの"新選組もの"の中で、司馬遼太郎の同名小説を丁寧に描いた正統派として、根強い人気がある。今回はニュープリント・コンポーネントマスターにより、昭和40年の名作時代劇が鮮やかな高画質で蘇った(「横丁DVDeliverのレビューより引用)

■第3話「昏い炎」

初期新選組のハイライトである「芹沢鴨暗殺」を描いた回。構成的には、芹沢鴨が見事な剣の使い手であることを充分にアピールしたうえで暗殺にいたる。最近の新選組作品では芹沢を「酒を飲むと手を付けられないが、素面ではけっこういいやつ」といったキャラクターで描く作品が多いように思いますが、このドラマでは「剣客」として描かれています。斉藤一なども「近藤さんや土方さんでも危ない」などと言っています。

この当時は剣客モノのほうが受けがよかったのかもしれませんが、いま見るとかえって新鮮です。さばさばとしていて気持ちもいい。近藤、土方、沖田、井上の4人で暗殺を決行するというのは史実とは異なるようですが、ドラマとしては違和感がありませんでした。

■第4話「湖沙笛を吹く武士」

南部藩を脱藩した平隊士を主人公にした話です。その地に伝わる「湖沙笛」という笛がこの男の趣味です。この笛を吹くと不吉なことが起こるということで、地元では嫌われている笛のようです。なので京に出てきてからも人の居ないところでこの湖沙笛を吹いていた主人公ですが、たまたま近くにいた女性に笛の音を聞かれます。

湖沙笛の音を気に入った女性と、こうして交際が始まります。この男、無口でぱっとしない男だったのですが、腕はそれなりに立つようで、土方歳三もそのあたりに期待を寄せていた節があります。ただ、女性と付き合い始めたことを知った土方は一抹の不安を覚えます。

そして事態は最悪の結末を……。

第4話にしていきなり細かいところを突いてきたな、といった印象でしたが、意外と引き込まれました。今にして思えば4話目あたりにこうしたクッションを入れてあるのはお見事という気さえします。

■第5話「海仙寺党全滅」

この回は、「斉藤一一色」です。斉藤一のファンなら必ず楽しめるはず。ちなみに、このドラマで斉藤一は左右田一平さんが演じています。寡黙な剣の達人ぶりはお見事です。

明石藩(斉藤は明石脱藩浪士)時代の幼い頃に一緒に稽古をしたという中倉主膳という男が、突然斉藤の前に現れます。昔のよしみで新選組に入れてくれないか、というのです。ところが斉藤は中倉のことをぜんぜん覚えていません。それでも人がいい斉藤は頼みを断らずに近藤勇や土方歳三に中倉を引き合わせ、晴れて中倉は隊士として採用されます。

この中倉という男が溺愛している女性を軸に、物語が展開していきます。当時、京都には水戸藩の家来が海仙寺という寺に集まり、尊皇攘夷をとなえて京都で公然と暴れ始めていました。海仙寺党と呼ばれる彼らにとって、新選組はもちろん目の仇です。

中倉が貢いでいた女が、海仙寺党のボスに囲われることになりました。そんなことを知らない中倉は、いつものように女の家を訪れましたが、そこには海仙寺党が……。

「斉藤さんに迷惑をかける……」これは中倉の言葉です。

ことの顛末を知った斉藤一は、土方らに黙って一人でケリをつけに動きます。そして見事な結末。。。

斉藤一、最高!と思わず言いたくなるはずです。

ちなみに左右田一平さんは、NHK大河ドラマ「新選組!」に出演する予定だったそうですが、ご本人の体調不良で実現しなかったようです。栗塚旭さん、島田順司さんとともに左右田一平さんまで出ていたらすごいファンサービスだったでしょうね。

■第6話「鴨千鳥」

鴨川を舞台に、土方歳三と桂小五郎の接点を描いた回。同じ料理屋で働く女性2人が、それぞれ土方と桂の顔見知りだったことから、宿敵ともいえる土方と桂が料理屋で顔を合わせる。桂の馴染みは有名な幾松(実在する後の夫人)。土方の知人女性は、第1回で近藤勇にニセ虎徹を売った女性。

このドラマでは、「女性の視点で見た新選組」が描かれた回がときどきあります。この「鴨千鳥」もそうです。最近の大河ドラマでも、何回かに1回は「女性の回」とも言える内容の回がありますが、大河ドラマの女性の回は、どうしてもほんわかとゆるい感じがしてしまいます。が、このドラマの「女性の回」は哀愁がただよい決してゆるい感じはしません。女性たちの哀しみが、男たちの命がけのドラマをより守り立てている印象です。

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駆け足で説明してきましたが、第2巻はこんな内容です。斉藤一が冴え渡っていた「海仙寺党全滅」は必見です。続く第3巻が楽しみです。

新撰組血風録(2)
新撰組血風録(2)栗塚旭 司馬遼太郎 河野寿一

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2006年05月09日 17:32に投稿されたエントリーのページです。

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